Windows 7
移行への課題
急速に普及するWindows 7
米Microsoft社Windows担当コミュニケーションマネージャによれば、Windows 7は過去最高のペースでシェアを拡大し、企業ユーザの9割近くが2年以内に移行を表明しているとのことです。
要因その1 : Windows XPのサポート終了
Windows XPの販売/サポートの延長によって多くの企業はVistaの導入を見送ってきました。
しかし、Windows 7まで見送ってWindowsXPを使い続けることには無理が出てきており、多くの企業がWindows 7への移行準備を始めています。
Windows XPはいつまで使える?
2010年 7月13日 XP SP2 サポート終了
2010年10月22日 XP プリインストールモデルの販売が終了
2014年 4月 8日 XP SP3 サポート終了

要因その2 : 64bitの魅力
Microsoft社は、Windows XPの頃から32bit版と64bit版の両方をリリースしていました。
しかし、当時は64bit対応のアプリケーションやデバイスが少なかったために、ほとんどのユーザが32bitを選択し、64bitの普及にはいたりませんでした。
一方、64bitには大きなメモリ容量という魅力があります。32bit版が理論的には4GB、実際には約3GBが限界になるのですが、64bit版 Windows 7 Professional / Ultimateは最大192GBのメモリを搭載可能です。
CADや解析ソフトを使うユーザ等、高性能ワークステーションのユーザは64bit版の採用は大きなメリットとなります。また、後述のように今後クライアントパソコン上で仮想化のしくみが利用されるようになると、パソコンの性能が十分に発揮される64bit化が必須となってきます。
アプリケーションや周辺機器も64bit対応が増えてきた中、今後のパソコンは64bitの導入が主力となるでしょう。
Windows 7 移行への課題
アプリケーションの移行
Windows 7への移行にあたって最も大きな課題となるのは、Windows 7 未対応のレガシーアプリケーションの扱いです。その解決策として、Windows 7 の仮想化技術を活用した方法をご紹介します。
Windows XP Mode
32bit版Windows XP対応のレガシーアプリケーションをWindows 7環境で動作させたい場合、Windows 7 の「Windows XP Mode」を利用することができます。64bit版Windows 7のXP Modeは「32bit版 Windows XP Service Pack 3」として動作するため、レガシーアプリケーションには一切変更を加える必要はありません。また、通常の仮想化環境でWindows OSを使用する場合とは異なり、XP Modeの利用にあたって追加の費用は発生しません。
Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V)
Windows XP Modeに管理機能と展開機能を追加したのがMED-Vとなります。
MED-Vはその名称どおりエンタープライズでの仮想デスクトップ環境利用を想定としているため、管理者以外のユーザは操作の対象がホストか仮想デスクトップかを意識することなく利用できます。
またXP Modeでは仮想OSイメージをMicrosoft Webからダウンロードして利用し、再配布することは禁じられていますが、MED-Vでは管理者にて設定した仮想OSイメージをユーザに配布/更新/削除し、ユーザによって配布するイメージを使い分けるなどの詳細な設定もできます。
クライアントユーザの移行
各クライアントユーザのWindows 7
移行については、クライアントPC1台1台にインストール作業を行うと多大な展開コストが必要となってしまいますが、アプリケーションの移行同様、仮想化技術を活用することでコストの削減が期待できます。
ターミナルサービス RemoteApp (TS RemoteApp)
Windows Server 2008がもつターミナルサービスの1機能で、アプリケーション自体はサーバ側で動作させ、画面情報のみクライアント側に提供する仕組みです。アプリケーションをサーバに集約させることで、クライアントマシンに各アプリケーションをインストールする必要がなくなります。
App-V
アプリケーションをインストールしたイメージをパッケージングし、クライアントマシンにストリーミング配信することで、クライアント上でアプリケーションを利用できるようにします。この仮想アプリケーションはクライアント側のシステムファイルやレジストリの変更を必要としないため、1つのマシン上で異なるバージョンのPowerPointを利用するといったことも可能です。また、TS
RemotAppはオンラインでないと利用できないのに対し、App-Vはオフラインでも利用できます。
指紋認証、ICカード認証の移行
Windowsへのログイン認証を強化するソフトウェアは、OSの仕組みを拡張して実現しているため、上述のような仮想化によるアプリケーション延命という措置はとることができません。
また、Windows 7から生体認証の標準サポートが組み込まれ、UPEK(現 AuthenTec)およびAuthenTecのデバイスドライバを標準で搭載しているため、両社の指紋センサー搭載PCであれば、すぐに指紋認証によるWindowsログインやドメインログインが可能となります。
しかし、エンタープライズ利用で、大人数の指紋情報をサーバに保管し、どのクライアントPCからでもログインを可能にしたり、ユーザやポリシーの管理を行う場合は、別途Windows 7に対応した指紋認証ソフトウェアの導入が必要となります。
Windows VistaおよびWindows 7のログインアーキテクチャはWindows 2000/XPから大きく変更されたため、2000年初期に発売された製品は、そのままの状態ではWindows 7で利用することができません。また指紋認証センサーやICカードリーダーといった認証デバイスについても、64bit対応の可否を確認した上で検討する必要があります。









